鈴木菜央さん/NPOグリーンズ代表理事・greenz.jp編集長 2022年3月

トークテーマ「ローカル経済を手作りする」

いすみ発の地域通貨「米(まい)」をどうやって始めたのか、苦労話、やってて良かったこと、事務局がないってどうやってやるの?など……

普段はいかしあうデザインカレッジのホストをしている菜央さんに、地域経済の裏側の話をいろいろ聞いてみました。

鈴木菜央さんのプロフィール

NPOグリーンズ代表理事・greenz.jp編集長

76年バンコク生まれ東京育ち。ソトコトで編集などを経て2006年にウェブマガジン「greenz.jp」を創刊。千葉県いすみ市在住。いすみローカル起業プロジェクト、いすみコミュニティベンチャースクール、いすみ発の地域通貨「米(まい)」、パーマカルチャーと平和道場、トランジションタウンいすみなどを共同で立ち上げ、いすみ市での持続可能なまちづくりに取り組む。関係性のデザインを通じた持続可能な生き方、社会のつくりかたを鋭意実験・模索中。著作に『「ほしい未来」は自分の手でつくる』など。

講義の感想

地域通貨は繋がるためのツールなんだなと自分の中で腑に落ちた。コミュニティに応じて、地域通貨という手段を使ってもいいし、地域通貨が難しそうであれば、別のかたちでもいいのかなと。昔から行われてきて(おそらく)万人に馴染みのある”物々交換(物であれば不要なものが必要な人のところに届く仕組み)”を提案してやってみたいなと、少し意欲が湧いてきた。物々交換→地域通貨という発展もありえそう。

地域通貨って、コミュニケーションツールなんですね。と考えると、お金も、直接つながりがない人同士をつなげる媒介的な役割だよなー、というのが気づきでした。

生活をこの手に取り戻すことをテーマにしている自分にとって、ちょっと”お金”に頼りすぎているなと気づかせてくれる時間でした。地元にもいくつか地域通貨があるみたいなので、ちょっと覗いてみようかなと思いました。地域通貨に限らず、他の手段も含めて、つながるためには、なにがよいのか、もう一度考えてみたいと思います。

経済の関係性が見える化している「米」などの地域通貨の取り組みはとても面白いなと思いました。お金が目的化している頭をやわらかくしていくと、生きているのがすごく楽になるのでは。

– 地域通貨によって、これまで価値がないと思われていたものに、光が当たる
– 地域通貨があることで、価値の交換が促進される(何も無いと、もらうことに抵抗がおこる)
– 地域通貨は、いわゆる貨幣だけに頼らなくても、安心して暮らしていける地域を形成するもう一つの回路になり得る

一市民が行うには地域通貨の活動はなかなかハードルが高いと思いました:あせあせ:

しかし!最初はちょっとした大きさのコミュニティで物々交換やギフトエコノミーで土壌ができてから自然発生的にできた地域通貨であれば、円やドルに負けない強靭性やレジリエンスをもった「つながり」が生まれると思いました。

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