小倉奈緒子さん/株式会社ぐるんとびー ぐるサポ 2022年11月

トークテーマ「いかしあう暮らし、いかしあう福祉」

「地域を一つの大きな家族に」を合言葉にした、神奈川県藤沢市にある株式会社ぐるんとびーに勤めていた小倉奈緒子さん(おぐなお)。

グリーンズのスタッフであり、家庭でもパーマカルチャーの実践をたくさんしているおぐなおさんから見た「福祉」って?

「わかりあえないけど一緒にいる」「家族性を拡張する」ってどんな感じ?

「まちづくり」の視点から見た地域福祉としてのぐるんとびーについて、いろいろお聞きしました!

小倉奈緒子さんのプロフィール

グリーンズ greenz people事業担当 / 株式会社ぐるんとびー ぐるサポ

1985年生まれ。ガイドブック編集、旅行会社、NGOを経て、グリーンズへ。「もっと気楽に生きるには」をテーマに、国内外の気になった場所へ旅をしては、そこで得たエッセンスを持ち帰り、自分の暮らしや地域に取り入れるという探求をしています。 茅ヶ崎在住、2児の母。サーファーを夢見るカナヅチ。

講義のジャムボード

講義の感想

福祉をテーマにした話題の中にいれたことに幸せを感じました。福祉は、なぜだかわからないけど、最近、よく出てくるテーマで、それは、自分自身のことでもあったりするのだと思います。以前から学んでいる論語とかにも通じるし。でも、まだ、ぜんぜん、答えには、たどり着けていなくて、これから際の40年くらいもいろいろと探求してゆくんだなとちょっとわくわくした気持ちです。

これまで私は、自分はあまり地域に関わらないで暮らしているなあ、ここまで生きてきたなあと感じていました。こういう取り組みがあるならば、素敵だな、と希望を感じると同時に、そういった取り組みを行う人たちの大変さも、話を聞く中で知ることができました。
地域との関わりの手段として、今回は福祉が取り上げられていましたが、その手段は祭りだったり、町内会の活動だったり、本だったり、多様であることにも気づきが得られました。自分も、小さい頃祭りに関わって地域の人に着付けや踊りを教わっていたし、おじいちゃんのお祭りでの役割がきっかけで、生まれたつながりもあったし、意外と自分も関わっていたんだなと思うことができた時間でした:ピカピカ:

家族や近所とかで担っていた共助が福祉サービスに変わっていった現在、公的なサービスだけでは一人一人が本当に幸福になれるかは疑問でした。今日のお話を通じて一人一人が幸せになるために福祉ということをより深めていって自分自身の住んでいる地域や近くの困っている人のために何ができるかを考えて行きたいと思いました。幸せの基本のキに立ち帰れたような気分です。

ぐるんとびーのさまざまな面について話を聞けて、とてもリアルに、社会制度の限界、彼らの感じてる困難も含めて感じられました。でも、同時にこういう存在が街にいてほしいな、こんなふうに、まるごとまちごとでみんなでみんなの面倒を見ていく世界って本当にすばらしいとも思いました。みんながぐるんとびーの役割を少しずつ担って、軽やかに、みんなが楽しく働ける、ぐるんとびーになれたら、さらにすばらしいですね。いかしあう福祉がなんなのか、いまだにわからないけど、可能性があることは感じました。それと自分と向き合うことが大変、という話が印象的だったんだけど、逆に、社会がなぜそうじゃないのか、というのが気になりました。自分と向き合うのって、学校ですよね。ぐるんとびーは学校なのかも。あ、フォルケホイスコーレの創始者が「グルントヴィ」だよね。戻ってきたw。

▼自分、暮らし、仕事を一致させていく
それによって、地域につながりを再構築していく思いがにじみ出ていく

▼制度は手段
制度に使われないように気を付けたい
本当に見たい景色をつくっていくために必要なことをする

▼馬に頼る
最後のやり取りに出てきたスタッフのケア、何でも言える関係性は、馬と向き合っていると自ずとそうなる。
地域との関わりや広がりも馬を中心にしながらやっていくことで、自然につながっていく。
今後も馬を中心にやっていく。

▼仲間をつくっていく
ぐるんとびーのように、この地域で共に生きる仲間をつくっていきたい。

おぐなおさんの葛藤の軌跡や、ぐるんとぴースタッフ経験からの話し、楽しみにしていました。
地域・近所だから出来る、続けられるはあるよなあ、。私もこのところ迷ってます。
私は「草木」を真ん中に、何かやっていきたいところです。違いは違いとして、許容出来るゆれが生まれたら。

ぐるんとびーをはじめ、制度を利用しながらもクリエイティブなことをしているところもぼちぼちあって、それは希望だなと。
最後になおさんが越境ということを話していましたが、今後は地域の様々な業種のプレーヤーとゆるやかにつながりながら、地域で暮らしたいなと思います。


今回はゲストご自身からも感想をいただきました!

今回機会をいただけたことで、自分の「気楽」をめぐる探求の旅をもう一度振り返って歩んできたような気持ちになりました。

「どうしたら気楽に生きられる社会がつくれるんだろう」
その答えは、まだまだ出ていませんが、

・地域にもっともっと頼っていく
・場を作れる人をそだてる
・動物や自然に頼る
・スタッフが疲れない仕組みにする

などなど、ひらめきの種をいただきました。
私の感じた葛藤や問いをみなさんと共有して、
みんなの脳みそを借りて一緒に考えられた素敵な時間でした。

思いついたけど、これからゲスト講師に悩みか考えたい問いを持ってきてもらって、
一緒に考えるの楽しそうですね。

私も、フィールドを茅ヶ崎に移して、探求し続けていきたいと思います◎

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