再び生まれる、生み出す関係性「Regeneration」/2023年2月ゼミナール

テーマについて

これからのキーワードになっていくであろう、「Regeneration/リジェネレーション(リジェネラティブ)」をテーマにトークと対話ワークショップをやりました。

リジェネラティブ農業、林業、漁業、リジェネラティブな食、とリジェネラティブな保全計画みたいに、さまざまな分野で使われ始めていたりもします。また次のバズワードかな、という気もしたりするけど、とても深い意味合いがある言葉なんです。

リジェネラティブ(リジェネレーション)は「再生」「癒し」「回復」を表し、その対象が復活するだけでなく、Re Generate つまり「再び生み出しはじめる」、たとえば植物であれば、その植物が周りの多様な生き物をまた育み始める、人間であれば、癒し、回復した結果、他の人を癒し、回復させ、育む力を取り戻す、という意味があります。

今回は、いかしあう関係性をデザインしていくうえで理解すると人生が豊かになる「リジェネレーション」という捉え方、考え方についてじっくり考えてみる機会となりました。

ゼミの感想

・サステナブルとリジェネレーションの違いは、「生態系」「より視野広く」とらえることなのかな〜と一旦腑に落ちました。
・「自然農法(不耕起栽培)」は生態系を生かして食べられるものを育てるということで、「再生」なのかなと思ったんですが、その畑を起点にいろんな人が関わって地域・社会システムがより豊かになることが、より「再生」になるのかなと思いました!
・「再生」の未来を、いろんな方面(学校、子育て、福祉、働くなど)でどんな状態だろう?を考えてみるワークショップ面白そう!と思いました! 

日頃アクセスできない情報にすごい大事なものが詰まってるのが悔しいと思った。まだこのカレッジに入って、アンテナを伸ばしてるけど、そうじゃない人は絶対に気づかずに、「エコバックを一個持ってたらいくらでも地球を壊しても大丈夫。それが今流行りのサスティナブルでしょ」みたいになってる。 
リジェネレイションという新しい概念を知った以上は、それをどう噛み砕いて多くの人に伝えられるかということを考えました。

  • Regenerationについてみんなで事例を考える時間をもっととりたかった。
  • 一番心に残ったのは、Allen Chadwick Gardenが、一番の荒地を選んだ、という話。誰も価値を見出していないから、いろんなことがやりやすい。たしかに!
  • 範囲を広げて、人間関係まで含めよう、という提案がその通りだと思ったし、面白かった。
  • 人間関係のRegenerationについて言えば、当事者同士は余裕がないので、周りに余裕を育てたり、解決につながる視点(たとえば道徳的評価を手放すこと)を学んだりできるようにするなど、生態系を豊かにする方法はいろいろある。
  • Regenerationは、一つの要素が他の要素を再生し、他の要素がさらに他の要素を再生していく連鎖なのかも
  • 最後の、「再生的な社会ってどんなだろう?」がとてもわくわくした。どこかでやりたい。

なんとなくしか聞いたことがなかったRegenerationという言葉でしたが、今回詳しく知ることができてよかったです。概念だけ聞くとものすごいことが行われているなといった印象を受けました。実際に行われることを観察するのにも時間がかかりそうですし、なかなか行われていないことだと思います。解像度を上げるためにまだまだ、深めていきたいテーマだなと思います。

平和道場は実践的にリジェネレーションの実験しているだろうので、興味深く係わらせて頂いていて、エネルギーの自給ができたら、次は主食の自給だろうにと、米、麦、豆、芋の栽培を働きかけて居るわけです! 

リジェネーションへ向かうためには、経済・ビジネス・お金がネックになってくる気がします。
そこを考えることは難しいけど、避けられないと思います。
”今の経済のシステムを変えないと”と思います。
お金のいらない世界になるといいな。

Regenerationの考え方は、既存の考えに対して満足するのではなく、その先、その先に何があるの…ということを想像し、みんなで実験していくことの希望を感じました。
個人間でのやりとりが、個人だけの問題でなく、関係性の広がりとしてシステムとして捉えることが大切ということを実生活でも活かしていきたいです。

・より条件の揃わないところでこそ、再生する生態系に取り掛かってみる、と、出来るね、と不安が少なくなる 
・人間関係で、評価しないこと  その時起きている反応/軋みは、背景に何があるのか、当事者以外の要因があったり それも生態系…
などが今印象に残っています

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